千住博が日本画で
伝えたいこと
遺したいこと

何度でも
いつでも
いつまでも

スケッチをする千住博

「チキュウ・ウチュウノキセキ」

2024.3.1 - 12.25

千住博が美術家として出発した東京藝術大学
大学院在学中から現在に至るまで、
「ビル」から始まり
「山水」、「森」、「桜」、「崖」など
多様な作品シリーズが生み出されてきました。
作品の表現方法が移り変わろうとも
コンセプトは一貫しています。
それは「時間」という概念です。
千住博は、「時間」に関して
作品を通して伝えるために、
様々な方法で表現しました。
「チキュウ・ウチュウノキセキ」本展では、
その移り変わりを初期作から
最新作「浅間山」まで
40数点の作品により紹介します。

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本展の見どころ

第1章
誕生 「ビルシリーズ」

千住博は東京藝術大学に入学して以来、人物や記憶の世界などを描いてきました。時間を表現するということは、世界や宇宙を表現することでもあり、「ビルシリーズ」で描かれた時間の永遠性は、その後の滝や崖などの宇宙的な作品の成立へと主題を導いていきます。

月映

月映

朧月夜の滝桜

第2章
発展 「山水、楽園、桜シリーズ」

「ビルシリーズ」により時間を描いて以来、奥只見の森を描いた山水シリーズ、南国の樹林を描いた楽園シリーズ、そして桜シリーズが生まれました。今私たちの眼前にある美が決して永遠なものではないことに永遠の美を感じるという感覚に、「永遠の時間」への思いが示されています。

朧月夜の滝桜

第3章
転機「滝シリーズ」

千住博は、ハワイでの取材と作品「フラットウォーター」の制作により、作品制作手法に大きな転機を迎えました。46億年前の地球創生の姿を彷彿とさせる風景との出会いは、千住の絵画技法への転換点となりました。

Waterfall on Colors

Waterfall on Colors

浅間山

第4章
崖の誕生 「崖シリーズ」

「崖」シリーズは、和紙を揉む「揉み紙」という手法により生み出されます。地球の引力の作用を用いた落水や堆積など、滝や崖の生成のプロセスを画面上で再現した、宇宙的な時間を内包した千住博特有の技法です。

浅間山

第5章
海と空

空海が悟りを開いたとされる室戸岬の御厨人窟(みくろど)。そこに見えた風景を描いた「海と空」。この作品で千住博は、私たちが地球・宇宙に生かされている奇跡を描いています。

海と空

海と空

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千住博(せんじゅひろし)について

千住博プロフィール

日本画家。1958年東京都生まれ。
東京藝術大学美術学部絵画科日本画専行卒業。
同大学院後期博士課程単位取得満期退学。
1995年にヴェネツィア・ビエンナーレ絵画部門で東洋人初の名誉賞を受賞。
京都芸術大学教授を務めるほか、NYを拠点に制作活動を展開。駅や空想のアートディレクションを手掛けるなど自由な発想と表現で国内外から高い評価を受ける。

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開催概要

展覧会名チキュウ・ウチュウノキセキ
会期2024.3.1 - 12.25
会場軽井沢千住博美術館
〒389-0111
長野県北佐久郡軽井沢町長倉815
開館時間9:30〜17:00 
*入館は16:30までとさせていただきます。
休館日火曜定休
(但し、祝日の場合・GW・7〜9月は開館)