美術館次回予告
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千住博の黄金の水展
~ドーハ・アートプロジェクトの公開~
今年、中東有数の産油国であるカタールの首都ドーハに、「モンドリアン・ドーハホテル」が開業いたします。この展覧会は、それに伴いオープンする同ホテル内の日本食レストラン「ドーハ・モリモト」における千住博のアートプロジェクトにスポットをあてて、その魅力をご紹介するものです。 千住博は、「モリモト」のオーナーであり、アメリカでアイアンシェフとして有名な森本正治(もりもと・まさはる)氏から「黄金」をテーマにしたアートディレクションを依頼され、「黄金の滝」や「タイドウォーター」、「フォーリングカラー」によって構成されたアートプロジェクトを展開いたしました。
今回のパブリックアートの中心的作品は「黄金の滝」です。千住博の代表作「ウォーターフォール(滝)」は、これまで様々な色彩で描かれてきましたが、意外にも黄金の滝が制作されることはありませんでした。その原因は、金の成分の比重にあったのですが、今回、特殊印刷を駆使することで、初めて黄金の滝の制作が実現いたしました。
本展では、当美術館用に特別に制作された「黄金の滝」を中心に、ドーハのパブリックアート作品「タイドウォーター」や「フォーリングカラー」に使用された原画を展示しています。これらの鑑賞を通じて、遥か中東の地・ドーハで展開されるアートプロジェクトの雰囲気を、少しでも味わっていただけましたら誠に幸いです。