ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン「Signs of the Times（時のサイン）」

軽井沢千住博美術館ギャラリーでは、11月27日（木）～12月25日（木）において、ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン作品展「Signs of the Times（時のサイン）」を開催します。

本展に向けて、世界各国から約40名の新入生が ISAK ジャパンのアートスタジオに集まったとき、まず1960～70年代の日本の広告イメージを探ることから始めました。この時代、明るく雲ひとつない未来への楽観と信念に満ちた空気に包まれ、広告には国産品や輸入品のどちらもが人々の生活を豊かにし、近代化をもたらすという約束が讃えられていました。

生徒たちはこの時代の広告に触発され、彼らが生きてきた2010年代～の日本を反映した作品を制作しました。多くの生徒にとって日本での生活は初めての経験であり、彼らが抱く第一印象にきっと強い関心を抱いていただけると思います。彼らが出会う日本は複雑であり、かつての「進歩の夢」を今なお映し出しながらも、時代、技術、そして社会の価値観の変化によって大きく姿を変えています。

生徒たちは互いに協力し、日本の伝統、矛盾、そして再生への大きな可能性からインスピレーションを得て作品を完成させました。作品群は「変わりゆく日本」というテーマを探求するものとなりました。本展は国際的な環境にいる当校の高校生がここで感じ、観察したことを表現しています。彼らの“新鮮な目”を通して、ご覧いただく皆様にもまた日本を新たな視点で見つめ直し、日常の風景や象徴、そして暮らしのリズムの中にある「変化」と「継続」の両方に気づくきっかけとなることを、私たちは願っています。「Inekake」