ギャラリー次回予告

2017.7.20 - 9.29

千住博 版画展

ウォーターフォール オンプリント#9 1996年

軽井沢千住博美術館ギャラリーでは、7月20日(木)から9月29日(金)にかけて「千住博 版画展」を開催いたします。
千住博は、日本画によるオリジナル作品以外にも、多数の版画作品を制作、発表しておりますが、本展では、その中から17点をセレクトして展示公開いたします。

1988年の「大和爽風」から2015年の「大イチョウ」まで、千住博は27年間で373種類の版画作品を制作してきました。そのモチーフは、代表作のウォーターフォールから、森、桜、タイドウォーターなど様々、また技法も銅版画からリトグラフ、デジタルプリント、シルクスクリーンと多種多様、多岐にわたります。

版画作品なので、オリジナル作品の普及版として制作された作品が多数ありますが、オリジナルの版画作品もあります。一方で千住博は、パブリックアート用の大型の壁画など、版画的手法無くしては実現が不可能であるアート制作に於いて、版画をアートの表現方法の一つとして積極的に使用しています。本展で展示いたします「SKY H」は、羽田空港国際線到着ターミナルのコンコースに設置されたパブリックアート作品「往く雲に」の試作用版画作品です。この作品は「SKY」シリーズの原画を大判に版画的手法で拡大したものですが、建築中の現場でモックアップとして展示され、実際のパブリック作品の制作に活かされました。

その他に女川温泉ゆぽっぽのパブリックアート作品のように、紙以外の素材である、フィルムやタイルに原画のモチーフを転写しそれらを再構成するなど、版画技法を活かした新しい様々な挑戦がなされています。

版画作品、版画的作品という”もう一つの千住ワールド”をお楽しみください。

ライフⅡ 2001年

コスモス 2004年

 

 

ギャラリーについて

美術館敷地内に併設されたギャラリーでは、ジャンルを超えた様々な企画展を行っております。入場料は無料。休館日や開館時間等は美術館に準じます。